PTグリーススプレーをバイクで使う
PTグリーススプレーでワイヤー類の潤滑
PTグリーススプレーは潤滑性に優れた化学合成グリースで、さらに摩擦係数の低いPTFEを配合しているため、長期に渡って潤滑を保持できるので、給油メンテサイクルを延ばすことができます。また水分と混ざっても乳化しにくい化学合成油ベースのため、ワイヤー類に水分が入っても乳化しにくく潤滑を維持することができます。
1)ワイヤー上部を取り外します。
2)ワイヤーケーブルインジェクターをセット。
3)ワイヤーケーブルインジェクターにパーツクリーナースプレーを取り付けます。
4)パースクリーナースプレーを噴いてワイヤー内部の古いグリースを除去洗浄します。
5)時間をおいてパーツクリーナーの乾燥を待ちます。
6)ワイヤーケーブルインジェクターにPTグリーススプレーを取り付けます。
7)PTグリーススプレーをワイヤー反対側から出てくるまで噴きます。
8)はみ出したPTグリースを拭き取ります。
作動性重視ならPTルーブ、耐久性重視ならPTグリーススプレーと使い分けるのが最適です。
PTグリーススプレーでチェーンの潤滑
チェーンにはローラー部分とスプロケット部分で高い極圧がかかります。シールチェーンの場合にはリンク軸はシールで封入されているグリスが行いますが、この極圧部分の潤滑が悪いとスクロケットを磨耗させ、それがチェーンの伸びを促進させてしまいます。通常のチェーンループは遠心力で飛散しやすく、そのため高粘度をにして飛散しにくい物が主流となっています。。また潤滑のためにPTFEを配合したものが多いのも特徴です。PTグリーススプレーはグリースでずが、薄膜付着しPTFEで高い潤滑性能を維持することができるので、こういったチェーンのローラー部分の潤滑にも使用できます。また防水効果や防錆効果も高いため、チェーンのサイドプレートなどの錆予防にも最適です。
1)チェーンにチェーンクリーナーを吹きつけ汚れや固着したチェーンルーブを落とします。
2)固着が強い場合には、柔らかいブラシを併用して汚れを落とします。
3)ウエスでチェーンクリーナー成分を拭き取ります。
4)PTグリーススプレーをローラー部分を中心に吹き付けます。
5)飛散したグリスをウエスで掃除しておきましょう。
グリスアップ頻度が高いならPTルーブ、耐久性重視ならPTグリーススプレー、見た目のクオリティや汚れなどの吸着を防ぐにはクリアドライコート、というような使い分けができます。
ピボット部分などの潤滑
一般的な手塗りグリースの場合には、ピボット部分の分解が必要です。浸透性のある潤滑剤の場合にはシールされている物意外なら、隙間から浸透して潤滑できますが、潤滑保持製や極圧性能はそれほど高くありません。PTグリーススプレーなら、ある程度の隙間があればそこから浸透して揮発成分が飛ぶと粘度が高くなるので、高い潤滑保持製や極圧性能を発揮することができます。またべとつきもあまり強くないので、汚れなどを吸着しにくいのも特徴です。
1)パーツクリーナーなどで被潤滑部分を洗浄すします。
2)パーツクリーナー成分が揮発するのを待ちます。
3)PTグリーススプレーを吹き付けます。
*詰め塗りのような厚手塗りが必要な場合には、PTグリースを御使用下さい。